生山羊乳、かえで(楓)の葉っぱにくるまれている。
典型的な青カビチーズだけれど、舌への刺激はほどほどで、匂いも想定の範囲内。 青カビの近くが少しじゃりじゃりする。
見た目は、恐ろしげだけれど、食べ易いチーズだと思う。
「バルデオン」は山脈の南支脈にある深い谷の名。カステーリャ・イ・レオン産の塩水に漬けた楓の葉に包まれているのが特徴です。
自然まかせのかびではなく、かびの元を入れ針で刺して熟成が促されます。
バルデオンの原料は芳醇な牛乳が主体でそこに少量の山羊乳を加えます。
山羊乳が心地よい酸味とコクを与え、しっとりと仕上げるために役に立つようです。
スペインの代表的なブルーチーズ「カブラレス」と異なり、その個性的な姿から想像するよりはマイルドな風味、ツンとした辛みもなくクリーミーで滑らかな口溶けです。ボディのしっかりした赤ワインや、甘口のシェリー、ポルトなどに合わせてお楽しみください。
※Valdeonの谷は、レオンから大西洋、ビスケー湾へ向かう途中、カンタブリア山脈最高峰であるピコス・デ・エウロパ(2,648m)と、連なる山々が遮るように横たわる。辺りにはアルタミラ洞窟も発見されている。
以前にレオンからヒホンへ、岩だらけアストゥリアスの荒涼とした景色のなかをドライブした。その深い谷で作られたチーズ。塩漬けされた楓の葉っぱでくるまれている。見た目に反して味はマイルド。