原材料は、砂糖、生餡(手ぼう、白小豆)、小豆、水飴、小麦粉、餅粉、寒天、着色
七夕は、一般に織姫と彦星が一年に一回、天の川を渡って逢う日だけれど、お菓子の世界では、乞巧奠(きっこうでん)に関係が深い。この日、女性の嗜みである、裁縫、詩歌から染色、機織の技が上達しますようにと、願いをかけ果物をお供えしたのだそうです。手芸は高貴の女性の嗜み。
■荊楚歳時記(中国六朝時代の歳時記)によると
七月七日、爲牽牛織女、聚會之夜。 是夕、人家婦女、結綵縷、穿七孔針、或以金銀鍮石爲針、陳几筵酒脯瓜果於庭中、以乞巧。有喜子網於瓜上、則以爲符應。
(抄訳)7/7は、牽牛織女が集会する夜。この夕べに、家庭の女性は、綵縷(五色の糸)を針にとおし七針刺した。金銀や真鍮製の針を使うこともあった。庭に莚を敷いて、几(テーブル)に酒や肴、瓜・果物を並べ、手芸の上達を願った。喜子(蜘蛛)が瓜の上に網をはれば、願いがかなうとされた。
■苧環(おだまき)とは
麻の糸玉。芯が空洞になっている。機織の際に使う。