水仙粽は、葛と砂糖のみで勝負。淡白な味わいながら、少し遅れて、しっかりと葛の味、笹の香りが口に広がる。羊羹粽は、水仙粽に餡を溶けたもの。
粽五本で一セット。一本につき笹の葉四~五枚をつかって、茅の紐で丁寧に縛り付けてある。
儀式のごとく、ぐるぐると紐解くもどかしさも、ご馳走のうち。
店は、北山通りと下鴨本通りの角。ノートルダム女子大の前。しっかりと暖簾がかかっているのに見落としてしまった。
茶道をたしなむ人で、この店を知らない人はいないだろう。粽だけでなく、茶席、茶事でも、川端道喜の主菓子は憧れの的。
買ったその日にいただくに越したことはないけれど、風味は落ちるけれども、二~三日後でも蒸しなおしていただくこともできるようだ。
予約の時間に伺うと、用意していた粽2種を出してきていただいた。黄緑のバッグに入った粽がずしりと重い。
いつか食べたいと思っていた川端道喜の粽。念願叶いました。