饅頭の始祖、林浄因の流れを汲む塩路軒で修行された初代からかぞえ、今は四代目。水引暖簾と異なり、長暖簾は暖簾分けの証。
季節の蒸(羹)菓子を詰め合わせていただく。(主菓子、または上生菓子にあたるもの)
若草色と白に染め分けられたきんとん。銘は「緑風」
↓ 中は、粒餡
蓬の羽二重。上にきらきらと氷餅片が散らしてある。銘は「青楓」
↓ 中は、粒の大きい大納言小豆。
↓ 季節のお菓子、「麦秋」。五月下旬は、麦の刈り入れに忙しい季節
↓ 見た目は地味なのだけれど、断面はキュート! 1粒の小豆と、漉し餡。
↓ 羽二重の「四葩」。羽二重は、米粉と砂糖と水飴。泡立てた卵白(メレンゲ)も入っていると聞いたことがある。
ふわふわのお餅。お皿に移すのも大変。 中はなめらかな白餡。
お店の建物は、京都の歴史的意匠建造物に指定されている。黒門通りに面している。黒門とは、豊臣秀吉の邸、聚楽第の門のひとつ。
冒頭の写真の薯蕷饅頭の中身は、きれいな漉し餡。ご主人が毎年丹波まで買い付けに出向かれるのだそうだ。