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ハマグリの中に入っている和三盆のお菓子。 貝あわせやおはじきは昔から女の子の遊び。
ひな祭りに供されます。
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長門屋の栞によると、ハマグリは、姿が美しく、左右ぴったりと合う縁起物なのだそうです。
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お店の看板には、駄菓子屋とありますが、いえいえ、上品なお干菓子が一杯あります。
お店には、昔から使われてきた干菓子の「型」が飾ってありました。包装紙にもデザインにも。
会津松平家は、親藩・御家門の一つ。長門屋は、嘉永元年(1848年)に、時の藩主松平容敬(かたたか)公から、長門屋初代に「庶民のお菓子を作れ」との命があり、菓子作りをはじめたのが始まりなのだそうです。
会津は、江戸時代に武家を中心に広まった茶道、石州流の盛んな地。お茶やお菓子を育む文化があったのでしょう。