茶道表千家の7代目家元如心斎は、茶道中興の祖と崇められています。
徳川8代将軍吉宗の時代に、茶道が町人にも広がり、その後の繁栄の礎を固めた人。
毎年9月に、祥月命日天然忌の茶会が催され、その際に使われるお菓子が、この鶉餅です。
うずらに似たふっくりした姿。 末富の鶉餅は、鶉の背中を模すにとどめ、顔はありません。
さて、表千家のサイトの説明によると、
当時の鶉餅は、道明寺製。 お米の粒の形が残ったお餅です。 関西の桜餅も道明寺製。
故人は鶏皮のぶつぶつが嫌いだったそうで、天然忌の茶会に使われる鶉餅の肌は、とても滑らかです。
お餅の中は、上品で口当たりのよい漉し餡です。