ぎゅうぎゅうに詰まった羹。
クコの実の朱色と、いちぢくの白さがひと際、目を引きます。
お口の中では、胡桃と栗が主張。負けず劣らず大勢の粟たちの食感。
しばらく食べ進むと、断面から黒豆やかぼちゃの種が、
ころんとこぼれ出る。 にぎやかな棹物。
お店のサイトによると
古来より大切な栄養源として食されてきた「栗」「胡桃」「粟」、
強い生命力を持つ「棗椰子」、勤勉さと健康の象徴としての「黒豆」、
ハレの日を祝う紅白に見立てた「クコの実」と「無花果」、
そして一陽来復を願って運盛りの「南瓜の種」──、
厳しい冬を乗り越え、新しい春を迎えられるよう、
ひとつひとつの素材に想いを込めました。