↑「唐衣」の中は、粒餡でした。
愛知県知立の八橋はかきつばたで有名。
在原業平の歌
「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」
は、五七五七七の頭に「か・き・つ・ば・た」を入れていて、この歌の「着つつ・・」の枕言葉が「唐衣」なのだそうだ。
やっと、杜若(かきつばた)の花と、「唐衣」の菓銘がつながった。
ところで、杜若(かきつばた)と、花菖蒲(しょうぶ)とあやめは、よく似ている。いずれも”アヤメ科”
杜若(かきつばた)は、水辺に咲いていて、花弁に白い模様がある。
花菖蒲は、背丈も1m近くあり花も大きく、花弁に黄色の模様が入っている。ゴージャスな観賞用の花。
あやめは、背丈30~40cm、花も小さく、花弁にあやめ(文目)の網目模様が入っている。畑(水辺でなく)で咲く地味な花。
もうひとつ、端午の節句のお風呂、菖蒲湯に入れる「菖蒲(しょうぶ)」は、上3種とは全く異なり、黄色い花なのだそうだ。サトイモ科