モンドール(Mont d'Or A.O.P.)、 フランシュコンテ圏
エポワス(Epoisses A.O.P.) ブルゴーニュ圏 コート・ドール県
ポンレヴェック(Pont-l'Évêque) ノルマンディ圏 カルヴァドス県
リヴァロ(Livarot) ノルマンディ圏 (バス・ノルマンディ)
以下は、いつもお買い物をするフェルミエのサイトでお勉強
熟成過程で表面を何度も『洗う=ウォッシュする』のがこのタイプのチーズ。洗うことによって得られる効果がいろいろあるのです。
まず始めにチーズの外側に菌が植え付けられます。その後、雑菌を塩水や地酒でほどよく洗い流しながら、中身の柔らかさを保ちつつ、塩分を浸透させながら熟
成させます。
外皮はオレンジ色で強烈な香りがしますが、中身はしっとりとソフトでコクがあります。匂いが気になる場合は、皮を削り無塩バターを塗ったパンにのせれば
食べやすく、だんだんやみつきになるでしょう。
チーズをウォッシュするのは主に塩水ですが、その土地の地酒が使われるものもあります。一般に個性の強いチーズには赤ワインを合わせる、というイメージ
があるかもしれませんが、ウォッシュタイプの場合、外皮を洗うのに使った地酒を知って一緒にいただくというのも一興でしょう。例えばアフィデリスにはシャ
ブリ、リヴァロなどノルマンディーのチーズならシードルやカルヴァドスなどのリンゴのお酒を、といった具合です。こういう楽しみ方はいかにもフランス的。
ラミ・デュ・シャンベルタンに至っては『シャンベルタンの友』という名の通り、シャンベルタン(ナポレオンの愛した最高級のワイン)を飲むためにわざわざ
作られたチーズなのです。